type :住宅
location :長野市
date :2012.11
size :130㎡
category :改修
テーマは「ルーツに住む。」
この土地は江戸時代から代々住み続けた土地で、この家にはつい最近まで祖父母が住んでいた。祖父母が高齢になり家で生活ができなくなり、だれも住む人がいなくなってしまった。
私にとってのルーツであるこの土地に住むことに魅力と価値を感じ、リフォームをして様々なことを試し、新たな提案ができる場所となればと考えた。
設計に当たり、まず考えた事は、祖父母が住み続けてきた建物の雰囲気をなるべく残すこと。今ではなかなか見ることのない細工や材料をそのまま見せることを意識した。私が小さい頃、休みになると遊びに来ていた頃の思い出や記憶、佇まいを少しでも多く残し、あとは私たちの住むスタイルに合わせ雰囲気と機能を足していく。なるべくシンプルさを追求して。
そうすれば、この家の年輪がまた一つ足され、新築の家より素敵になるのではないかと考えた。